私もよく解っていませんが、皆さんにも少しギター用材について知っていただき、さらにワカランダになってもらおうと思い書いてみました。※ ギター用材及び音色等の良し悪しを評価するものではありません。

ギターの材料は何を使っているかご存知でしょうか?主に

表面:松、杉
側面、裏:ハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド。最近の表記では中南米ローズウッドとも。ドイツ人はリオ・パリサンダーと言う)、ローズウッド(インディアン・ローズウッド)、メープル
ネック:マホガニー、セドロ
指板:エボニー(黒檀)

ですね。私の使用しているカール=ハインツ・留美姫やユイチ・イーマイは側面内側にシ-プレスが仕込まれています。その昔、ラミレスが発案して採用する製作家.が増えました(と聞いています)。ここ最近トーンウッドと呼ばれる楽器製作に最適な木材の伐採、輸出入、取引に大きな変化があり、新しい木材を使用する製作家もいらっしゃいます。

リンク:トーンウッド流通最新事情 ワシントン条約等

側面裏板の用材は上記3つ以外に、、、

ネオ・ハカランダ(ブラジル産ハカランダが入手困難なためそれに代わる材料(ハカランダに良く似た別の樹と考えてください)それらをひとまとめにしてネオハカランダと呼んでいます。ココボロ、ジリコート、など数種類の樹が良く使われています・・・某サイトからの引用)

マダガスカルローズウッド(アフリカ、マダガスカルのローズウッド)

タイローズウッド(インドシナ、東南アジアのローズウッド。某カール=ハインツ・留美姫氏によればミャンマーローズウッドとも言う・・・)

パドゥーク(20年前くらいにドイツで見たことがあります)

は知っていました。しかし近年皆さんよくご存知の某名器にもマカカウバやマレーシアダークウッドなど聞いたことがない木材が注目を集めて(いるかも不明)います。私が知らないだけでもうとっくな話かもしれませんが、、、

↓↓↓ ドイツの製作家、カール=ハインツ・留美姫氏。シュトゥットガルト中央駅にて、、、出来上がったギターをヨーロッパツアーの最終日フライト直前に届けてくれました!(おかげでツアー中、某ギタリストから楽器を借りる羽目になりました。留美姫氏本人は楽器の出来ばえにドヤ顔。)
romich
リンク:名古屋ミューズ音楽館ルーミヒギターの商品ページ
留美姫氏のギターの側面、裏板にココボロ!!これは弾いてみたい!!

ドイツではハカランダの輸出入が前面禁止といううわさも、、、ここにもその影響が出ているのでしょうか?ともあれココボロは日本の名器、Sakurai RFモデルにも使われていた良い材料です。
リンク:Karl=Heinz Roemmich 公式ページ

リンク:ウッドデータベース 英語
リンク:ギター用材の多様性は世界の銘木展のようだ!!
リンク:ローズウッド(ウィキペディア)

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リンク:クラシックギターの横・裏板の材料の違いについて

↑↑↑ここになるほどと思う回答がありました。↑↑↑ この下は大事な部分の抜粋です。

・・・質問・・・
インディアンローズウッドマダガスカルローズウッド中南米ローズウッド(ハカランダ) この三つの音色を個人的な感想でいいので特徴教えてください。あと見た目の違いも教えてください。

・・・回答・・・
本マグロ・インドマグロ・メバチマグロ・キハダマグロ。どれがうまいですかと聞かれてもたいていの人は迷います。魚の部位,だれが料理するか,どこで食べるか。どんな料理か,腹の減り具合は?ギターの材料と置き換えて考えてください。

ギターの横・裏板による音色の違いはあるでしょうが、木の種類で音色を語ることはあまり意味がありません。高額なハカランダでも端材もあれば部位も樹齢も違います。

・・・中略・・・
迷う気持ちはわかりますが最終的には好きかどうかという自己満足の世界です。気に入ったギターを選んでください。信用ある楽器店に並んでいるギターは無名の作家でも品質に問題はありません。音色をもっとも大きく影響させるものは弾き手の技量です。
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マグロを例にとるとはすごい!!たしかにキハダやメバチをまずいと思ったことはないですし、本マグロを、ん?と思ったこともあります。これは本マグロだよと言って極上?のキハダを出されても一流シェフも一流主婦?もワカルンダなんでしょうか?

でも私だったらクマゼミを例に出すでしょう。クマゼミ、タイワンクマゼミ、インドシナクマゼミ、リュウキュウクマゼミの鳴き方どれが好き?ですね。ヾ(´゚Д゚`;)ゝ

すべての木材において、木材の種類による音の良い悪いは全く関係ないです。ハカランダでも製作家によっては捨てるようなものもハカランダですし、ハカランダでいいものが入手困難なので下手なハカランダより質の良いインディアンやマダガスカルの方が良いといっておられる製作家もいます。

実際私の所有する某カール=ハインツ・留美姫氏の松+ハカランダ(日本で輸入しているタイプの極上ハカランダを使ったとされるタイプ)と杉+インディアンローズウッド(特注極上インディアンタイプ。日本に入ってきません)で音は違うのかといわれれば特に大差はないですし良い悪いは全く言えないです。

また同じ留美姫氏の松+ハカランダでも某ギタリスト所有のと私のでは全く違います。これも良い悪いではなく”違う”です。腐っても鯛みたいなところで惑わされないようにしたいですね。

とか書いている最中にこんなものを発見!
リンク:ハカランダとはブラジリアンローズウッドの事でしょうか?

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つづく......
なんとゴルゴがギターの間接注文を引き受けた!?そしてその楽器の仕上がりは?ギター製作者アントキノ・マリソ、ハワジャーローズウッド社とは?
※ 物語はフィクションです。登場人物、ギターのモデル名称(トリプルトップ)は架空のものです。

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リンク:使う木材で音ってどう変わるの?
リンク:ハカランダについて
リンク:そのハカランダ本物ですか?ギターの材料表記、木材鑑定
リンク:日本のバンド、Jacaranda。ウィキペディア ハカランダの説明があります。幻の木材!!
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ホントにあった!?極上キャンプファイヤー??(ヨーロッパ某都市郊外)

新井:何燃やしてんの?余った木?
製作家:ハカランダ。極上ハカランダ20セットの中に数枚使えないやつが混ざってるんだ。
新井:ほぇー

先ほどのハカランダのドイツ語、リオ・パリサンダーの変換ミス→リオ・パリ産だー、、、、ってどこ産ですか?(笑)